FC2ブログ
元外為ブローカーの税理士への道のり
ロックバンド、外為、FP、そして税理士へ・・・そんなオヤジのあれこれです。
09 | 2018/10 | 11
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

基礎控除も見直し?
 政府税制調査会(政府税調)は、所得税の「基礎控除」見直しに入るらしい。高所得者ほど減税効果が大きいから、というのが見直しの理由。何が何でもとれるところから(高所得者)取って、低所得者の税負担を軽減しようということなのでしょう。

 人口に占める高所得者の割合は極めて小さいので、そこを叩いたところで選挙に影響はありません。同時に割合の大きい低所得者が喜ぶような手当てをすればそこからの支持は大きくなります。高所得者の1票も低所得者の1票も同じ1票。であるなら、人数の多い層への手厚い政策を選択しますよね・・・政治家ならば。

 いつのころからか、この国では「高所得者に重税を課すこと」が税負担の平等と考えられるようになってしまいました。なるほど、「担税力(税を負担する能力)」という観点から言うならば、所得の高い人がより多くの税負担をするのが当然であると言えます。

 しかし、この度の基礎控除の見直し理由は「屁理屈」としか言いようがありません。冒頭に紹介した政府税調の言い分である「高所得者ほど減税効果が大きい」というのは、同じ38万円の所得控除であっても、所得税は累進課税(所得が多くなるにしたがって、税率が高くなる)適用される税率によって税額に反映される効果が異なるということです。
 適用される税率が10%の方は、3万8000円、
             20%の方は、7万6000円という具合です。

 政府税調はこの部分だけを取り出して、高所得者に有利で不平等だと言っているのです。しかし、この「屁」理屈は決定的な部分を無視しています。理屈としては極めて不十分であると思われます。
 所得税の計算は、簡単にするとこんな算式になります。
 (総所得金額等-所得控除額)×税率
               ↑
          基礎控除はここに入ります

 これを展開すると
 総所得金額等×税率-所得控除額×税率
                    ↑
               政府税調が指摘しているのはこの部分

 税調の「屁」理屈のどこがおかしいか、もうお気づきですね。展開した算式の前半部分「総所得金額等×税率」のことは何も言っていないのです。後半部分の「所得控除額×税率」の額が大きくなるのは、税率が大きいからで、税率が大きいということは、この算式の前半部分の「総所得金額等×税率」が大きくなるのです。
 そして、税率を乗する(掛算をする)総所得金額等と所得控除額を比べると、高所得者は総所得金額等の方が全然大きいのです。高い税率を使って計算される前半部分については何も指摘をせず、後半部分だけを取り上げて、高所得者が得をしているような理論展開をしているのです。

 高所得者も低所得者も国や自治体から受けている行政サービスなどの恩恵はそれほど変わらないのではないでしょうか。であるならば、ある程度皆さんでそのコストを負担するのが「平等」だと思うのですが・・・。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://zeimufphonma.blog.fc2.com/tb.php/344-ee1d890b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ロックンロールFP&税理士  本間慶喜

Author:ロックンロールFP&税理士  本間慶喜
大学卒業後、バンド活動をしつつ印刷会社勤務。イギリス留学を経て、外為の世界へ。
東京~ロンドン~シンガポールの外国為替市場で通貨オプションの取引に従事。
CFP・宅建取得,そして税理士へ。
住宅ローンアドバイザー。

趣味:ドラム、落語、刺繍、ウォーキング、読書、最近囲碁も始めました。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR